第7回はIHはんだ付け条件の求め方です。 ティーチングがわずか3STEPでできます。調整感覚をつかみやすく安定したはんだ条件出しが可能です。
【条件出しの3STEP】
STEP1 予熱IH強度と磁器集中器の位置を決めます。
STEP2 はんだ供給のタイミング、本加熱のIH強度、後熱のIH強度を決めます。
STEP3 同一部品・同一端子サイズで同一条件を設定し、試し打ちを行います。 基板パターンの違いによる熱容量の差が原因となるはんだ欠点個所を 見つけます。はんだ欠点のある場合、例えば予熱時間を0.5秒長めに 設定するなどの調整ではんだ供給前に基板が十分に温めます。 これでIHはんだ付けの条件出しは完了です。
【条件出しにおけるIHはんだの優位性】
非接触のため常に安定した加熱ができます。
技能者ははんだ欠点の原因を絞りやすく、調整感覚をつかみやすいため、ティーチング時間を大きく短縮することができます。
はんだ付けの状況を技能者が目視確認しながら調整することができます。
他はんだ工法と比較し、加熱出力調整幅が広く、レーザ方式より「小さなものを繊細に」、コテ方式より「大きなものを早く」はんだ付けすることができます。
注意としては磁器集中器ヘッドを基板などに衝突・破損させることがないように十分に注意して操作することです。IHはんだ装置では高さセンサを追加でき、最小高さを設定することで操作ミスやワーク浮きなどあっても衝突を予防できるよう配慮されています。
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