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導入企業インタビュー Vol,1

​ 従来工法との比較で見えた 
 ​IHはんだの価値 

IHはんだ付け「S-WAVE」について、率直なご意見をいただきました。

従来工法との比較や、量産導入への期待についてご紹介します。

Q1. IHはんだ付けの導入を検討された背景を教えてください。

従来のはんだ付けでは、300~400℃に加熱したこてを直接はんだに当てて溶融させる工法が一般的です。しかしこの方法では、作業中に付着した汚れ自体が高温で加熱され、取り除きにくい別の物質に変質してしまうという課題がありました。

その点、IHはんだ付けはターミナル自体を加熱する仕組みで、ヒーターそのものが熱源ではありません。装置本体の温度も100℃に達しないため、汚れが焼き付かず、付着しても取り除きやすい。この「汚れの付きにくさ」「取れやすさ」に大きな魅力を感じました。

もちろん、既存の工法もすでに確立されています。そのため、まずは現行工法と比較し、「同等以上の品質が確保できるか」を確認した上で、検討を進めるという流れでした。

Q2. 評価試験を通じて、S-WAVEにはどのような印象を持たれましたか?

現在はテスト段階ですが、現時点で大きな問題は感じていません。ただし、量産を想定すると、複数台を並べて24時間稼働させるハイサイクル運用になります。そこに耐えられるかどうかを、今まさに検証しているところです。

品質面では、他工法と比較しても良品が確保しやすく、ばらつきが小さい工法だと感じています。品質を安定させやすい点は、大きなメリットです。

Q3. 従来工法と比較して、特に違いを感じた点はありますか?

実運用を考えると、「品質」だけでなく、メンテナンス性も重要になります。従来工法では、ヤニが高温で変質し、除去しづらくなります。その結果、こてを取り外して清掃するために設備を止める必要がありました。

IHはんだ付けでは、スフィンクス・テクノロジーズが導入した「自動洗浄機構」により、汚れが非常に落としやすくなっています。これは加熱温度が低いからこそ実現できている点であり、メンテナンス性の高さも大きな魅力だと感じています。

また、本格的に量産へ移行する段階でも、サポートは非常に積極的で、対応が早いという印象があります。

さらに、テスト機を使用していて感じたのは、「はんだのにおいがしない」という点です。これまでのはんだ付け作業では経験したことがなく、作業環境の面でも非常に良い工法だと感じています。

Q4. 今後、S-WAVEに期待することはありますか?

今後期待している点として、工法上、IH磁気集中ヘッド先端と基板上のはんだ付け対象箇所との高さ関係が非常に重要だと考えています。その高さを常に測定し、補正しながらはんだ付けができる機構があれば、より安定した運用につながると感じています。

特に、小型基板では、はんだ付け箇所ごとに高さが異なるケースも多く、現状では対応しきれていない部分があります。今後、高さを補正できる機能について、追加でご検討いただけるとありがたいです。

品質だけでなく、メンテナンス性や作業環境といった様々な観点からご評価いただきました。

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左:猿渡様 右:丸山様  By株式会社デンソー

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